出場すれば必ず、自分のスキルアップにつながる
MLF Japanイベントは、本国MLF TOYOTA Seriesと同様、ボーターとコ・アングアーのペア戦。
ボーターは自身のスコアを上げるために、自分の釣りに集中するだけでなく、いかにコ・アングラーを活かすかも求められる。
コ・アングラー目線では「カスミ水系の手練が流した後に釣れるのか」と思う方も少なくないだろう。
しかし、釣りに「絶対」はない。
現に今回、表彰ステージに登壇した選手はもちろん、惜しくも表彰台を逃したコ・アングラーのなかにも、しっかりサカナを手にした選手もいる。
トッププロの釣りを間近に感じ、力を合わせて上位入賞を目指す。
結果はどうあれ、必ず自身のスキルアップにつながると言っても過言ではないだろう。
では、コ・アングラー上位5名を紹介しよう。
初出場で春らしさ溢れる一撃をキメた
5位の青柳暢選手は、デビュー戦で1450gという春到来を感じさせる一匹をキャッチ。
ボーターは別団体の最高カテゴリーにも参戦する、坂田泰信選手。
トップクラスのプロの後ろで緊張は隠せなかったものの、坂田選手の釣りに対する考え方を呟くように口に出しながら、自分を鼓舞する姿に刺激を受け、リラックスすることができたという。
値千金の一匹を手にしたのは、水温が高く水がいいエリアで、ブレイクや沈みものが絡んでいるスポット。
ノリーズ・エスケープチビツインで誘って食わせたのだった。

カスミきってのビッグバスハンターと
青木一浩選手は自分の手でバスをキャッチすることはできなかったものの、ボーター・安藤毅選手の1650gで4位入賞を果たした。
安藤選手はカスミ水系での屈指のビッグバスハンター。
そんなツワモノの釣りを間近に感じながら、「学ぶことが本当に多かった」と1日を振り返った。
当日だけでなく前日の気温や風向きも頭に入れながら、さまざまな情報を組み合わせ、バスを探し出す。
「1600gを超えるサカナなんて、なかなか狙って釣ることはできない」と青木選手。
大きく感銘を受けた試合となったようだ。

事前情報共有と忠実の賜物
ボーターの渋谷知紀選手がプラクティスで得た情報を事前に共有し、当日はそのパターンを忠実に実践したという、仲村亮太選手。
スピナーベイトを主軸に据え、前で流す渋谷選手が浅いレンジを巻いていたのを見て、やや深めをトレースするというアレンジを加えたことが奏功した。
使用したのはケイテック・TEEボーンスピナーベイト1/2oz(スーパーホワイト)。
幅広くサイズを揃え、状況に応じて使い分けていったという。
「バスボートで広大なフィールドを走り回り、とても気持ちよかったです」と仲村選手。
新たな扉が開く音がした。

本当はやさしいベテランとの共同作業
ボーターの川口直人選手といえば“アングリー(怒り)”というキャッチコピーがあるが、実は話してみると気さくな人柄、と言うと多くの方が意外に思うのだろうか。
2位入賞を果たした鯉河健一選手もそのひとり。
初対面で怖いイメージがあったが、釣りをしてみると非常に気さくで、状況を事細かに説明しながらひたすら撃つ展開に集中したという。
鯉河選手が1,330gをキャッチしたのは7gテキサスリグのスイミング。

エバーグリーンインターナショナル・ダブルモーションをスイミングで使用し、口を使わせた。
「トップトーナメンターならではの考え方に、次元の違いを感じました」と鯉河選手。
一匹のバスと価値ある時間を得た一日となった。
いつもと同じリズムがもたらした優勝
コ・アングラー部門の優勝は、長谷川和紀選手。
カバー撃ちの名手として知られる竹内一浩選手とペアで、MLF Japan開幕戦に臨んだ。
メインパターンはシャローカバー。
長谷川選手はエバーグリーンインターナショナル・クローモーションを7gテキサスで使用し、フローティングカバーの直下でシェイク。
「思っていたよりいいサイズが出た」と振り返るその一匹は、1,165gのキッカー。

シャローカバースタイルは普段の自分の釣りにリンクしており、ディスタンスやテンポなど違和感を抱くことなく、むしろ心地よく釣りができたという。
「始まりから終わりまで、ずっと勉強しっぱなしでした」と長谷川選手。
MLF Japan開幕戦というメモリアルゲームで、表彰台の頂点からの景色を堪能した。
MLF Japanではコ・アングラーを募集している。
年間登録のうえSTAGE 2からフル参戦するもよし、シーズン2回までのスポット参戦で体験してみるもよし。
詳しくは、こちらからお問い合わせを。